川井洋基
ガバメントクラウドファンディングについてお伺いいたします。
昨年実施したふなばしアンデルセン公園の風車改修に対するガバメントクラウドファンディングについては、昨年の1定にアンデルセン公園の風車修繕について提案させていただき、本市で初めて実現したものでありますが、募集開始時は広報紙やホームページ、SNS等様々なメディアで取り上げられ、当初の目標額を短期間で達成するなど、多くの市民が関心を寄せましたが、その後の進捗状況の発信等が少なく、高齢者の中にはもう募集が終わってしまったと思い、寄附を諦めていた方が何人もおりました。
最初だけ大きく知らせるのではなく、時期を見て効果的に進捗状況の周知を図るべきだと思いますが、お考えをお聞かせいただきたい。
お答えいたします。
ふなばしアンデルセン公園風車の改修に対するクラウドファンディングにつきましては、先番議員にも答弁させていただきましたが、昨年12月1日から昨日2月28日までの90日間にわたり寄附を募り、最終的な結果につきましては集計中でございますが、個人の方からクラウドファンディング寄附サイト及び窓口で受け付け、2月27日までに合わせて317件、約640万円のご寄附をいただきました。加えて、企業や団体からは8件、105万円のご寄附をいただいたところでございます。
寄附を募集するふるさと納税サイトには、寄附をいただいた方からの応援メッセージを随時掲載し、また、進捗情報についても寄附の達成状況や改修工事の状況などを同サイト上でお知らせしてきたところです。
ほかにも、市のSNSでも進捗状況や締切り間近であることなどの発信を適宜行ってきたところではありますが、議員ご指摘のとおり、あらゆる世代の方に効果的な媒体を用いて情報を届けることができたかという点につきましては、課題であると捉えております。
今後、初めての取組である今回の実績を基に、クラウドファンディングの実施に当たり検討する事項や手順などを示したマニュアルを整備する中で、周知方法につきましても整理し、改善してまいりたいと考えております。
本市におけるガバメントクラウドファンディングの意義は、財源確保策よりも、市が市民に対し行政に直接的な参加を促し、市の事業対象物に参加と理解を持たせるという、市民参加の複合的相乗効果を期待できる民主的手法として極めて有効な手段であると考えており、今後も様々な行政事業に民間とは一線を画したガバメントファンディングの手法を創出し、市民参加に積極的に取り組んでもらいたいと考えております。
さらには、クリエイティブで先進的な行政を今後あらゆる部門で創出していくべきと考えており、これに特化した専門的部門や係の設置を要望いたしますが、お考えをお伺いいたします。
お答えいたします。
今回のクラウドファンディングの募集に当たり、ふなばしアンデルセン公園に対する思い出や再び風車が回ることへの期待、応援の思いなど、寄附者の方から寄せられた約60件ものメッセージから関心の高さを感じることができました。
クラウドファンディングは、行政に関心を持っていただく市民参加の有効な手段であると考えておりますので、事業の選定や周知方法など、今回の経験を踏まえ、クラウドファンディングの積極的な活用を検討してまいりたいと考えております。
また、専門的部門や係の設置をとのことでございますが、今回実施したクラウドファンディングにつきましては、政策企画課を中心に試行的に進めてまいりましたが、今回の実績を基に各部署において取り組めるよう、実施に当たり検討する事項や手順などを示したマニュアルを整備してまいりたいと考えております。
今後、クラウドファンディングの実施を重ねていく中で、どのような庁内組織体制が適切かにつきましても、今後検討してまいりたいと考えております。
川井洋基
前向きなご答弁ありがとうございました。種をまきましたら、ようやく少し芽が出たなという感じがいたします。