さて、長年完成の目途が立たずに放置されている「海老川調節池」の予定地は周辺に人家が少ないこともあり、不法投棄のごみ捨て常習場所となっていますが、海老川調節池予定地の一部を使用している市民団体や環境団体、さらには一般市民、市船の高校生など数十人が年に4回ほどボランティアとして十数年間、もくもくと清掃活動を行なっています。
私は道路上に持ち出された粗大ごみを集積所に運搬する役目ですが、しかしながら相も変わらず事業者や一般市民による常習的な大量の粗大ごみの不法投棄が絶えません。
(質問1)
そこでお尋ね致しますが、収集した粗大ごみは市で回収していただけますが、昨年のこの市民団体による清掃活動で回収された廃棄物の量とその処分経費はどれくらいになるのか、また当該地は市長が推進する「メディカルタウン」に隣接する場所でもあり、市は市民ボランティアの善意と奉仕に任せているだけではなく、市内の空き地や公有地に対する不法投棄の現状認識と若い市職員の研修を兼ね、関係する多くの部署の職員に清掃ボランティアとして職免で参加させるべきであると思うがお考えをお聞きしたい。
(答弁1)環境部長
市民団体による清掃活動で回収された廃棄物の量とその処分経費についてですが、直近3回の回収実績は、令和3年3月21日に4.400g、7月26日に3.220kg、12月5日に3,470kgで、費用は粗大ごみ・不燃物ごみの特別回収として運搬、処理費として算出すると約29万円となります。
また、今まで海老川調節池予定地の清掃活動については、市民団体にお任せしておりましたが、今後は環境部職員も不法投棄の状況確認と対策の検討も含め、清掃活動に参加させていただきたいと考えております。
(質問2)
次に、市内の粗大ごみの不法投棄を防止するため、市はどのような対策を行なっているのか。また不法投棄の廃棄物処理法による罰則規定はどのようになっているのでしょうか。
更には、不法投棄の防止対策について監視カメラの設置が極めて有効であり、違法な投棄者の特定と併せて抑止の効果も期待できるものであります。
従ってその設置についても早急に検討をすべきであると思いますが、土地所有者の千葉県とはどのような協議をしているのかお伺いします。
(答弁2)
粗大ごみの不法投棄対策についてですが、市内全員を対象に、委託による夜間も含め不法投棄パトロールを実施しており、海老川調節池予定地につきましては、監視パトロールを強化するとともに、昨年10月に道路部と連携し不法投棄されやすい場所3ケ所に不法投棄防止看板を設置致しました。また土地所有者である千葉県葛南土木事務所に働きかけ、同事務所が昨年7月から9月及び12月から1月に2回の草刈と作業時に発見された廃棄物を回収処分、本年1月に不法投棄防止のため一部立ち入り防止柵を設置いたしました。
次に、不法投棄の罰則規定につきましては「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」第16条に「何人もみだりに廃棄物を捨ててはならない」とされ、これに違反すると罰則として行為者に対しては同法第25条第一項に5年以下の懲役若しくは1千万以下の罰金又はその両方。法人に対しては法第32条第一項第一号に3億円以下の罰金刑と規定されております。
次に、葛南土木事務所との協議は既に行なっているところでございますが、ご提案の在りました監視カメラにつきましては、不法投棄が繰り返される特定の場所については、行為者特定につながる可能性も高く有効と考えますが、調節池予定地のように広い場所における監視カメラでの行為者の特定は難しいと考えております。今後も引き続き有効な不法投棄防止対策について、葛南土木事務所や関係部署と協議・検討してまいります。